
新たな道を歩み始めるときにいただく餞別には、相手の優しさや思いやりが詰まっています。
その気持ちにどうお礼を伝えたらよいのか、迷う方も多いかもしれません。
この記事では、餞別をいただいたときに送るお礼状の書き方をわかりやすく紹介します。
例文も交えて、手紙の構成や送るタイミングなど、大切なポイントを丁寧にお伝えします。
お礼状は、もらった気持ちを大切にしていることを伝えるための大事な手段です。
言葉とタイミングに気を配って、感謝の思いをきちんと届けましょう。
餞別のお礼状:例文と気持ちの伝え方

餞別をいただいたとき、どんな言葉で感謝を伝えればよいか迷う方も多いでしょう。
ここでは、自然に感謝の気持ちを届けるための文例をご紹介します。
例文を参考にしながら、相手との関係に合わせて表現を調整してみてください。
引越しのときにいただいた餞別へのお礼
引越しのお知らせと一緒に、感謝の気持ちをひとこと添えるとより丁寧です。
・引越しの際にいただいた温かいお気持ちに、心からお礼申し上げます。
・新生活を始めるにあたり、ご厚意をいただき、とても励まされました。
・このたびの引越しでは、ご配慮をいただき、ありがたく思っております。
・引越しに合わせていただいた心遣いに、感謝の気持ちでいっぱいです。
・新しい暮らしのスタートに心強い贈り物をありがとうございました。
・引越しのごあいさつと共に、いただいたお心に深く感謝いたします。
異動・転勤のときにいただいた餞別へのお礼
拝啓
季節の変わり目、皆さまにはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
このたびの異動に際して、あたたかなお言葉と共にお心遣いまでいただき、本当にありがとうございました。
新しい環境でも、これまでのご縁を胸に日々精進してまいります。
これからも変わらぬご助言をいただけましたら幸いです。
皆さまのご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
敬具
拝啓
春の陽気が感じられる季節となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
先日は、転勤にあたり心のこもった送別会を開いてくださり、また餞別まで頂戴し、感謝の気持ちでいっぱいです。
新天地でも、初心を忘れずにひとつひとつの仕事に真剣に取り組んでまいります。
これからもあたたかく見守っていただけたら嬉しいです。
皆さまのご健康とご活躍をお祈りいたします。
敬具
拝啓
風が心地よく感じられる季節になりました。
このたびの異動では、あたたかいお言葉と餞別をいただき、心より御礼申し上げます。
いただいたお気持ちを励みに、新しい職場でも前向きに取り組んでおります。
今後とも変わらぬご縁を大切にしてまいります。
皆さまのご健康とご繁栄を願っております。
敬具
拝啓
日差しがやわらかく感じられる季節となりました。
このたびの転勤に際し、心温まるお見送りと餞別をいただき、誠にありがとうございました。
皆さまの思いやりを忘れず、新しい場所でもしっかり歩んでまいります。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
皆さまのご健康とさらなるご活躍を心からお祈りいたします。
敬具
退職のときにいただいた餞別へのお礼

拝啓
冬の寒さが身にしみる季節となりましたが、皆さまお元気にお過ごしでしょうか。
このたびの退職に際し、心のこもったお見送りと、あたたかなお気持ちをいただき、本当にありがとうございました。
在職中は多くのご助力をいただき、感謝の思いでいっぱいです。
今は、配偶者とともにゆったりとした時間を過ごしながら、小旅行なども楽しんでおります。
皆さまのご健康とますますのご活躍を、心からお祈り申し上げます。
敬具
拝啓
春の訪れを感じる今日この頃、皆さまにはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
退職にあたり、長い間お世話になったことに加え、あたたかい励ましやお心遣いまでいただき、とても感謝しております。
今は新しい仕事に就き、あらためて日々の学びと挑戦に向き合っています。
皆さまのご健康と、これからのご発展をお祈りいたします。
敬具
拝啓
寒さが続いておりますが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
退職にあたっては、心のこもったお別れの場と、思いやりにあふれたお贈り物をいただき、心よりお礼申し上げます。
これまでいただいた温かなご支援に、改めて感謝しております。
今は少しゆとりのある暮らしの中で、自分の好きなことにも時間を使えるようになりました。
皆さまのご健勝とご多幸を心よりお祈りしております。
敬具
拝啓
春の陽気を感じるようになってまいりました。
このたびの退職では、心あたたまる送別の会を開いていただき、また温かなお気持ちをいただきまして、本当にありがとうございました。
在職中にいただいた数々の教えと支えが、今も心に残っております。
今後の人生でも、皆さまから学んだことを大切にしながら、新たな一歩を進んでいきたいと思います。
皆さまのさらなるご活躍を心からお祈りしております。
敬具
海外留学のときにいただいた餞別へのお礼
拝啓
新緑がまぶしい季節となりました。
このたびは、留学の門出に際し、お心のこもった贈り物をありがとうございました。
皆さまのお気持ちは、これから始まる海外生活の大きな支えとなっております。
異国の地で多くを学び、いつか何らかの形で恩返しができるよう努力してまいります。
皆さまのご健康をお祈りいたします。
敬具
拝啓
季節の変わり目、どうかお体にお気をつけてお過ごしください。
このたびは、私の海外留学に向けて温かなお心遣いをありがとうございました。
皆さまの思いやりに、心から感謝しています。
新しい環境での生活と学びを大切にし、しっかり前に進んでまいります。
皆さまのご健康とご多幸をお祈りいたします。
敬具
拝啓
夏の気配を感じるこのごろ、皆さまにはお元気でお過ごしのことと存じます。
私の留学を応援するあたたかなお気持ちと贈り物をいただき、ありがとうございました。
不安もありますが、皆さまの励ましに背中を押され、前向きに取り組んでいます。
留学を通して得たことを、今後の歩みにしっかり活かしていきます。
皆さまのご健勝とますますのご発展を願っております。
敬具
大学進学のときにいただいた餞別へのお礼
拝啓
いつも温かく見守っていただき、心より感謝申し上げます。
このたびの大学進学にあたり、あたたかいお気持ちのこもった贈り物をいただき、ありがとうございました。
皆さまのご厚意を励みに、これからの学生生活を充実させていきたいと思っております。
学んだことを将来に活かし、人の役に立てるような存在になれるよう努力いたします。
これからも変わらずご助言をいただけたら幸いです。
皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈りいたします。
敬具
拝啓
季節の変わり目ですが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
先日は、大学への進学に際して心のこもったお祝いをいただき、ありがとうございました。
いただいたお気持ちを大切に、新しい環境の中で日々の学びにしっかり取り組んでまいります。
いつか、成長した姿で皆さまに良い報告ができるよう頑張ります。
皆さまのご健康と日々のご活躍をお祈り申し上げます。
敬具
拝啓
日頃からあたたかい応援をいただき、ありがとうございます。
このたびの大学進学に際して、心づくしのお餞別を頂戴し、とても感激しております。
皆さまのお心に応えるためにも、これからの学びを大切にし、前向きに取り組んでまいります。
将来は、人の役に立つことができるよう、努力を重ねていきたいと思っています。
これからもご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
敬具
餞別をもらったときの手紙の書き方と送るタイミング
餞別をいただいた際には、感謝の気持ちを込めて手紙を書くことが大切です。
多くの場合、はがきで送ることが多いですが、便せんを使って丁寧に書くのもよい方法です。
感謝の気持ちははっきりと伝える
手紙のはじめには、どのような餞別をいただいたかを具体的に書きましょう。
いただいた品物がどれほど嬉しかったか、自分の気持ちにどんなふうに響いたかなど、思ったことを素直に書くと伝わりやすくなります。
書き方や言葉の選び方は相手に合わせて
職場の上司やお世話になった方には、丁寧な言葉づかいを心がけましょう。
一方、仲の良い友人や家族にあてる場合は、少しくだけた言い回しでも問題ありません。
相手との関係に合った言葉を使うことで、自然な印象になります。
近況も少し添えると温かみが出る
餞別は、引っ越し・転職・留学など、何か新しいスタートがあるときにいただくことが多いものです。
新しい環境での暮らしや気持ち、これから頑張りたいことなどを少し添えると、読み手も安心し、喜んでくれることでしょう。
手紙を送るタイミングは早めが基本
餞別をいただいたら、できるだけ早く感謝の気持ちを伝えることが大切です。
イベントが終わってからすぐ、あるいは新生活が始まって落ち着いた2〜3日後に送るのがちょうど良いでしょう。
あまり日にちが空いてしまうと、感謝の気持ちが薄れて見えてしまうこともあります。
餞別に対してお返しは必要?
本来、餞別は旅立ちや別れの場面で相手を見送る気持ちを表す贈り物です。
そのため、必ずしも何かをお返しする必要はありません。
ただし最近では、もらった感謝を形にしたいという思いから、ちょっとしたお礼を用意する人も増えています。
たとえば旅行のお土産を渡したり、異動先で部署全体にお菓子を配ったりするのも良い方法です。
個別に餞別をいただいた場合は、まずお礼の手紙で気持ちを伝えるのが丁寧な対応になります。
まとめ
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餞別をいただいたら、手紙で気持ちを伝えるのが基本です。
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感謝の内容は、何をもらったか、どう嬉しかったかを具体的に書きましょう。
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相手との関係に合わせて、言葉づかいや文のトーンを選ぶと好印象です。
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新生活の近況を少し加えると、手紙があたたかく感じられます。
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お礼の手紙は早めに送りましょう。数日以内が理想です。
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お返しは必須ではありませんが、小さな心づかいとして用意しても良いでしょう。
餞別を受け取ったあとの手紙は、ただのお礼以上に、相手への思いやりを伝える大切な機会です。
丁寧なひとことが、これからの良い関係づくりにもつながります。